御伝鈔(ごでんしょう)

10月に入り、あちこちの浄土真宗のお寺で、報恩講(ほうおんこう)が勤められます。
報恩講は、宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲び、お聴聞をさせていただく、浄土真宗で、一番大切な法要。

昨日は、奥谷町の真光寺さんの報恩講に、夫婦でお参りさせていただきました。
お勤めの後、ご院家さんが「御伝鈔(ごでんしょう)」をご拝読。

御伝鈔は、「本願寺聖人親鸞伝絵」「善信聖人親鸞伝絵」、あるいは「親鸞伝絵」と称されています。
第三代覚如上人(親鸞聖人の曾孫)は、聖人の遺徳を讃仰するため、ご生涯を数段にまとめて詞書(ことばがき)を記されました。
また、その詞書に相応する絵巻物がありました。

ところが、写伝される過程でその図絵と詞書とが別々にわかれて流布するようになり、図絵の方を「御絵伝(ごえでん)」、詞書のみを抄出したものを「御伝鈔」と呼ぶようになったとされています。
ちなみに、図絵の「御絵伝」は、報恩講の間、ご本尊に向かって左の余間に掲げられます。

蓮如上人の「御文章(ごぶんしょう)」とはまた違った、独特な調子で、親鸞聖人のご生涯をお味わいさせていただいたのでした。

なお、順光寺の報恩講は、今年は10月25日(土)午後1時半からです。
ぜひ、ご参拝ください。

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この記事を書いた人

豅 純吾(ながたに じゅんご)

豅 純吾(ながたに じゅんご)

浄土真宗本願寺派 順光寺 住職(宗教法人代表役員)。
Webデザイナー・グラフィックデザイナー・カメラマンとしても活動(個人の公式サイト
地元・松江の観光振興にも携わっており、チーム水燈路運営委員会で広報を担当。